嘉穂劇場ご紹介篇、今回は内部です。80年の伝統と風格を感じる内装をご覧頂きたいと思います。
まずは入り口。通常で言うところのロビーにあたりますかね。

どっしりとして風格が感じられますでしょ。赤い絨毯も目を引きますね。もちろんこの辺りも水没しましたから絨毯は全部張り替えられていますし、壁も塗り直されてはいますが、基本構造は同じようです。
さすが昭和六年落成、年月を感じさせる佇まいです。そうそう、7年前の水害による水没位置ですが、このロビーにもちゃんと書かれてありました。
入って右側の突き当たり(上の写真の一番奥)にありますので、気になる方はご確認下さいませ。
さて、客席に入って見ましょうか。どうなっているでしょうか?では、普段は皆さんが見ることのできない、舞台から見た客席全体像をご覧下さい。

どうですか!この渋さ!格好良さ!一階客席はいわゆる枡席になっておりまして、それぞれに区切られています。畳敷きにカラフルな座布団が可愛いですね。丁度舞台オリエンテーションが始まろうとしている所なのでキャストやスタッフがそこここに立っていますが、この風情と純和風な空気感が伝わりましたら幸いです。
では二階客席もご覧頂きましょう。

意外と広いでしょ。いわゆる「大向う席」ですね。こちらの座布団もカラフルですね。
ああそうそう、座布団があることでもお判りだと思いますが、全席桟敷席です。ミニスカートなどでのご来場はお控えいただいた方が賢明かと思われます。この寒い冬にそれはないか。さらに、飯塚は盆地でかなり寒いですから寒さ対策は万全にしてお越し下さい。
では、そんな二階席から一階席を眺めてみましょうか。

間口が広いですね。もちろん花道もあります。しかも二本!上手と下手の両方に花道があるんです。
当然花道での芝居もガンガンありますよ。立派な花道があるもんだからいのうえさんが張り切っちゃって、花道芝居が増えちゃいました。
そんなワンシーンを引きの絵でチラッとだけお見せしましょうか。

ここは舞台の上ではありませんよ。花道です。向かって右側に舞台があります。こんな風に花道全体を使用した演出もありますのでお楽しみに。
さて、その花道の上にポツポツとある電灯が気になりませんか?下から見てみましょう。

これは「スズラン」と呼ばれる電灯です。新橋演舞場のように提灯はありませんが、このスズランがポッと灯っている姿も綺麗ですよ。天井の格子模様の美しさも印象的です。
このように至る所に端正な美しさと黒光りする年季が感じられる嘉穂劇場。お越しの際には舞台の上だけでなく、くまなくこの劇場の魅力を堪能して下さいね。
なお、公演がある期間以外ならば舞台見学ができるそうです。その時には客席だけでなく、舞台の上や花道、舞台ソデ、さらに舞台の下にある奈落や客席二階にある展示室などにも入る事ができるそうです。公演期間や年末年始以外に飯塚にお越しになる機会がありましたら、ぜひ劇場見学をしてみて下さい。嘉穂劇場への興味がさらに深まりますよ。
さあ、これで嘉穂劇場の魅力が全て判りましたね。判りましたか?
いやいや、こんなもんじゃありません!楽屋に入るともっと凄いんだから!
では、次回は楽屋篇をお送りしたいと思います。